わたしはこういう仕事をしていますから
人には言えない話を聞くことが多く
何を聞いても動じなくなりました。

わたし自身もそうでしたが
渦中にいる間は
誰にも話すことができず

自分の内側で重い黒い塊を
抱えているような気分でした。

人に話せるというのは
現実がどうであれ
すでに過去になったから話せるし
自分の中ですべて決着がついたから
笑って話せる余裕が持てるのです。

もし、これから
また渦中に入ることがあったとして
平気で話せるようになれば
過去へと追いやれる力が
ついたということになりますね。

愚痴をこぼしているのでもなく
正論を並べて
自分を優位に立たせているのでもなく
感情論に傾きすぎることもなく
自己卑下するわけでもなく
淡々とドラマのあらすじを
伝えるように話せればいいですね。

わたしの知る限り
これをスペシャルな喜劇とする人は
また渦中がやってくるような気がします。

乗り越えた自負が過ぎるのか
チャレンジ精神が再び騒ぐのか。

宇宙というのは呼応するだけで
勇めば勇むほど
また勇まなければいけない出来事を
引き起こすとしか
思えない時があります。

乗り越えられるものしか来ない
と言われているように
運命を乗り越えようとする
過度な強さは女性には不要な気がします。

長く続くと、染みにもなります。
(顔のシミではなく染まるという意味
)

我慢すべき時は黙って我慢できる
真の強さを発揮できれば
美智子皇后のような
気品に
少しは近づけるのかもしれません。

過度な苦労は、女性には不要です。

 

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