獅子座新月。幻想を越えた再生

本日がお誕生日の方
おめでとうございます。
7/25獅子座新月をお届けします。

髪型をボブにした女

新月サビアン「髪型をボブにした女」
年相応に生きるよりも獅子座の示す、内側に宿る火の衝動に忠実であること。髪型をボブにするという外的変化を通して自己革命を始めようとする、そんなシンボルです。(サビアンは100年前の詩的表現です。ボブヘアも今の感覚とは大きく違うことを念頭に)

新月は1ハウス、冥王星とパータイル
冥王星とは、自我と再生力のぶつかり合い。
海王星とは、目に見えない世界との共鳴。
度数も併せて読めば、対立原理から思慮深く知恵を授かろうとする、精神性の高さと神秘性が示されています。

宇宙視点から

戦後80年となる今年、天皇のモンゴル訪問は天王星が双子座に入る直前「風の転換点」でした。祈りの周波数が世界各地の聖地に届いたという、周波数の観測がされてましたが、政治や社会の混迷の中で、私たちが問われているのは、霊性の「在り方」そのものではないでしょうか。

目には見えない「天皇の祈り」を知る人は、そう多くはありません。祈りの周波数、各地に届くエネルギー、それを双子座の天王星の周波数と考えてみたら、この地球全体を通してみた自分の「在り方」は、周波数によって繋がり直すタイミングなのかもしれません。

政治を通して私たちは社会の危機を覚える中で、参院選を終えたのが7/20でした。現世の塗り分けられている黒と白、瞬時にひっくり返る陰陽の原理。さまざまな問題について戦いを挑むことはしないで、現状を冷静に受け入れることが獅子座の1ハウス新月なのだとしたら、対抗にある冥王星によって再生の道を歩む転換期なのだと思います。(これも瞬時にひっくり返る)

また新月は海王星ともパータイルです。
とても繊細でスピリチュアルなエネルギーに満ちた新月。心の深層と優しくつながり、「見えないけれど確かなもの」に導かれていく配置です。

逆行天体

こ会の新月図では下記の天体が逆行中です。
天体の促しは下記の通り。

♇ 冥王星逆行

意味：内なる破壊と再生／コントロール欲の見直し
促し：執着を手放す、変わることを恐れない

♆ 海王星逆行

意味：幻想の霧が晴れる／現実逃避からの目覚め
促し：信じたいものと真実は違う。霊的感性を磨く

♄ 土星逆行

意味：責任・ルール・努力の再確認
促し：本当にやり遂げたいことに覚悟を持って取り組む

☿ 水星逆行

意味：コミュニケーション・思考・移動の見直し期間
促し：伝え直し。誤解されたまま進まないこと

新月図に照らし併せると冥王星は対人関係や環境の二極化。それは互いの思考、意識の周波数によって大きく分かれていくことになります。海王星は、理想は理想、それはそれで置いておいて、実現したいものを絞り込み、自力を発揮し、覚悟を持って取り組んでいく勇気。(牡羊座・土星)　

日常的な範囲では、異なる立場や価値観をミックスさせた曖昧な発言はしない。(獅子座・水星逆行)　これまで曖昧に誤魔化していた常套句は、もう通用しない警告も含まれています。これは社会の立場を外した、個人間においてもです。誰も傷つけない発言は不可能なのだから、ダメなものはダメと強く否定することも今後は必要になってくるでしょう。

チャートルーラー

今回の新月図では月になりますので
獅子座の月を掘り下げてみます。

ASCの蟹座は、内的なエネルギーはとてもパワフルです。分離して考えるのは苦手で、好き嫌いが判断基準のベース、共感できないものに対しては排他的です。これは、島国の日本国民気質と非常に似通っている傾向がありますが、排他行為も内部の純度を保つためには必要な行為ともいえるでしょう。これまで耳に心地よい言葉と無責任な平和主義によって、正義や優しさを説いてはきたけれど、この常套句の曖昧さによって蟹座の内部を守れない危機に、私たちは今直面しています。

今回は1ハウスの月で、サインは獅子座です。
自分を知り、自分を守りながら他者と感じあい
共に生きていく。

これがブログ冒頭に書いたように、冥王星と海王星とのパータイルの影響を受けて、宇宙的な意識拡大を目指し深層意識と繋がることができれば、その扉は開かれていくかもしれませんが、当人のパーソナリティが育っていなければこれは到底、不可能です。その理由は、個人の人間的成長なくして、自分を超えたより大きなものと繋がることはできないからです。

またサビアンの意味から考えても、ありきたりな社会価値に迎合する人を見て、自分はそんな生き方は嫌だとボブヘアにするならば(100年前の感覚)孤立を恐れていてはできません。獅子座の月が求めるのは、誰かに強く求められる幼稚な欲求ではなく、真の自己表現としての変化です。自分の内面の火を燃やすためにこそ、あえて他者と違う道を選ぶ決断でが示されているのです。