本日がお誕生日の方
おめでとうございます。
9/8魚座満月をお届けします。

ひらめきの流れ
月のサビアン「ひらめきの流れ」
魚座の月が示すのは、これまでの価値観の延長線上には存在しない、新しい価値の創造です。
「独自のものを」と思って生み出したアイデアも社会に出してみれば、すでにある既存のものだと気づかされる私たち。この度数は、ただの努力や工夫では届かない「ひらめきの流れ」に触れたときにだけ、真の価値と出会います。
月は木星と調和し、水のサイン同士ゆえに、そのひらめきは理屈よりもフィーリング、直観や感覚の波に乗って訪れるでしょう。言い換えれば、心や体の緊張を解いてリラックスをしない限り「ひらめきの流れ」には乗れない。アイディアが閃いたとて、それはどこにでもある既存の場合が多いでしょう。
オランウータン
太陽サビアン「オランウータン」
乙女座15度を越えた地点からは、反対サインである魚座の要素が流れ込みます。社会のルールや秩序を重んじてきた乙女座が、ある瞬間に「オランウータン」のように本能へ還り、周囲の目を気にせず生きる方向へと一旦、振り切るのです。
太陽はルーラーの水星とコンバスト
思考が内向きになり、かなり主観的になります。また太陽が2ハウスにあるため、恐ろしいほどのマイベース化が進みます。
自分だけの軸を離れず、孤高の獣のように自我を研ぎ澄ませていく――乙女座の15度までは、個人として完璧になるために、自分にあわないものを排除してきました。この自我の影がピークに深くなった段階で、オラウータンによって秩序を崩壊されたら今後、これをどう調和させていくかが課題となります。(乙女座と魚座の融合)
チャートルーラー
今回の満月図では太陽です。
ASCには金星が乗っていますから
同時に「自己愛」もテーマとなります。
人に好かれたい、協調したい――その思いが強すぎると、人は仮面を厚くかぶりすぎてしまいます。「どう見られるか」に囚われ、自分の意思を見失い、過剰に飾って疲れ果て、最後には人間嫌いにすらなる。その反動として「オランウータン化」が起きてしまう。つまり、他者よりも自分を優先せざるを得ない局面が訪れるのです。
乙女座の深掘り
今回はチャートルーラーが太陽なので
ここでは乙女座の深掘りをしていきましょう。
乙女座の目指す完璧な人生を送るには、あらゆる制限をかけないと不可能です。それは自分のコントロール下に置かないと可能にならないからで、自分に合わないものは排除し、思考も(水星)もどんどん狭くなります。制限をかけるほど美しく整うけれど、15度でオラウータンと出会いこれまでの完璧さをひっくり返されます。
私たちは、管理下に置いたものが美しく整えば整うほど、生き生きした生命エネルギーが枯渇していくようになります。生命力を取り戻すには、下品なもの(影の力)と出会うことによって一旦、全てを壊されないと再生されないのです。
乙女座の完璧は、あらゆる制限の上にしか成り立ちません。徹底したコントロール、合わないものの排除、細部にこだわる思考。(乙女座水星)それは美しく整って見えるけれど、行き過ぎれば命の火を弱めてしまう。だからこそ、完璧さを崩す「下品さ」や「影の力」と出会うことによって、再生(再燃)を果たすのです。
国家を比喩にすると
満月図を社会図、太陽を国家の代表
首相としてみましょう。
私からすると、石破首相の存在が、まさにこの「オランウータン効果」を引き起こしているように見えます。常識では考えられないほどの恐ろしいマイペースぶりと、もはや人間かと疑うほどの立ち居振る舞い。
そういった反作用により、日本国民が政治に強い関心を寄せ、デモという形で声をあげるようになりました。黙ってこれまでの秩序を守り上品さの仮面をかぶり続けるより、多少下品で野蛮でも、生命力を取り戻す方向へと日本全体の舵が切られているのではないでしょうか。
魚座満月のまとめ
今回の満月は、スピ界隈ではブラッドムーンと呼ばれています。(皆既月食のときの満月 )
赤い月は「浄化」「影の露出」「隠された感情の表出」を象徴。生命力・情熱・宿命を示すとも解釈されています。今回は2と8ハウスで起きるため、オラウータンが侵入してくることで、生命力や情熱の再生、宿命的な相手との関わりを実感しやすいと思います。
天文学的には光の屈折現象、象徴的には「血=生命」「影=無意識」を揺さぶる特別な満月として語られています。
それでは
影の侵入を迎える豊かな満月となりますように。
次回は9/14双子座の上弦月に!


