本日がお誕生日の方
おめでとうございます。
9/22乙女座新月をお届けします。

聞こえなかった間違い電話
月のサビアンは「差し迫ったサービスに注意をはらったために聞こえなかった間違い電話」
この度数は、一点に集中するあまり、他の声を聞き落としてしまう乙女座の性質を表しています。目の前に何台もの電話が一斉に鳴り、慌てて一本を取り上げたものの他の着信音が混ざり合い、結局内容がよく聞き取れない。
これまでの乙女座体験によって、目には見えないニュアンスを読み取ることができるようになったのですが、乙女座の最終度数にきて、最初の「禿頭」に戻る感じです。(一点に集中し他は雑音化) 今やるべきことに没頭するあまり、それ以外を切り捨て、結果として全体の流れを逃してしまうのです。
ダブル新月
今回の乙女座新月は、ダブル新月で同じサインで2度起きます。1度目は8/23でした。これは約2〜3年に一度くらいのレア現象で、乙女座のテーマが、通常以上に強調されます。
1度目は、気づきと課題の提示、2度目は定着と再チャレンジで、まるで宇宙から「まだやり直す余地がある」と示されているかのよう。乙女座が自分のどのハウスにあるかでテーマが変わってきますが、共通している部分では、分析・整理・秩序・奉仕・実務・健康です。
これまでのやり方、奉仕も含めた働き方、遂行の仕方、分析方法は合っているのだろうか。何もそんなに一点集中しなくても、一旦中断という方法を取ることで、はるかに質の高い形へと成熟していけるのではなかろうかと。
でもこれは、他者と会話して初めて、わかるものです。1ハウス特有の、自分が自分を分析している間は、自分を客体として捉えることは不可能なのですね。
新月1ハウス
新月は1ハウス
ASCに近いため主観的傾向が強まります。
新月は土星とオポジション
対人関係において、年寄りくさい昭和人間によって、「待て」とストップがかかるような配置です。行動を抑圧されていると感じやすいかもしれませんが、結果的には衝動や我の強さにブレーキがかかる作用となります。
抑圧を感じたとて、ダブル新月が示すのは「2度試せ」とのメッセージです。
「修正・補強」する機会が与えられている時でもあるので、単発では終わらない反復・リファインがキーワード。反復の中にこそ、洗練のプロセスが隠されているのです。
チャートルーラー
ダブル新月のチャートルーラーは水星になります。
まずはサビアンから
「ひよこに餌をやり鷹から守る女」
自分が理想化したものが「ひよこ」それは自分の考え、自己定義。思考そのものが、自分のアイデンティティになる様子です。
これは非常に繊細で潔癖です。
「自分=考え方(水星)」と狭く定義してしまうと、言葉にできない体験や感情を切り捨ててしまったり(新月サビアンのように)考えが揺らいだときに自己否定につながりやすくなります。「精密に考える私」「間違いを正す私」。分析や言葉に頼りすぎると、思考の檻に閉じ込められた不自由な生き方になりかねず、また考えが一度揺らいでしまうと、自身の根幹まで揺らいでしまいやすいでしょう。
月の感情が感じたものは、私そのものではないし、感じたままが世界の真実ではないし。それと同じように水星の思考も私そのものではありません。私の一部ではあるけれど、ただのひとつの器官にすぎず、だからこそ考えに振り回されないで、考えをどう生かすかが問われているのでしょう。
タブル乙女座新月のまとめ
チャートルーラーとなる、天秤座水星は風のサインでグランドトラインを形成しています。
考え方が、生き方そのものに顕著に現れる風の時代。精密な分析や秩序は武器となる一方で、思考を絶対視すれば、やがて不自由な檻になります。
また、考えは私そのものではなく、私を支える道具にすぎません。1度目の新月で示された課題を、2度目で修正し定着させる。その過程で大切なのは、天秤座水星が示す「調和の知性」でしょう。
年齢を重ねるほどに自分の考えに固執しがちですが、人生55歳からは、次世代から学び、世代を超えて響き合い、さらに自由な思考を広げていきたいものですね。
次回は9/30山羊座上弦月に!


