本日がお誕生日の方
おめでとうございます。
9/30山羊座上弦月をお届けします。

しあわせそうに歌う
家の中の鳥


月のサビアン「しあわせそうに歌う家の中の鳥」

5度までで描かれていた「酋長たちがカヌーで上陸し土地に馴染んでいく」物語は、この度数で「その土地の住人として歌う鳥」となります。いわば、土地に対して(環境)腹をくくる度数です。鳥が家の中で歌うというイメージは、籠の鳥で野生さは奪われ、また自由でもありません。秩序や掟の中で暮らしつつも、その環境を喜びとして響かせる姿。つまり、山羊座らしい「常識やルールを守りながら、その中に幸せを見出す」月なのです。

一つ前の度数では「その土地に渦巻く怨念や因縁を引き受ける」という暗い側面を背負いました。しかしこの度数では、それを越えて 闇も因縁もすべてを包み込みながら生きる」決意が表れます。自分の理想を押し通すのではなく、環境に同化しつつ少しずつ理想を滲ませる。これが、山羊座の真の「腹のくくり方」でなのです。

月のアスペクト


月は2ハウスにあり
火星金星とアスペクトを取ります。

自分の住まう土地に根付く、怨念も含めた土地に根付く窮屈な思いを全部引き受けることができた山羊座の月は、所有自分のあらゆる持ち物に気づくことができるようになります。所有の実感が湧けば、これまでの人生の全てを肯定でき、自分を幸せ者だと感じることができるでしょう。それが等身大で生きる、ということ。(肉体と意識のフィッティング)

12ハウスの火星は、捨てきれない野望を示すものの、復讐を果たすのではなく今住まう土地から、私の太陽を生きていくルートを見つけるための火星となるでしょう。まだ道すら見つけられていない状態ではあるけれど、だからこそ自由で、だからこそ金星の喜びに包まれます。

10ハウスの乙女座金星は、住まう土地への愛着が増す作用として、宇宙エネルギーを傍受できるのなら、自身の感性もより磨かれることになるでしょう。

さびれた家の中で
燃え盛る暖炉


一方で太陽は
「さびれた家の中で燃え盛る暖炉」

誰もいなくなった家で、火が消えずに燃え続けている。これは「失敗や襲撃で家は荒れても、意志の火は絶えない」という姿です。「リベンジ度数」とも呼ばれ、12ハウスの蠍座火星とリンクしています。一度は失ったものがあっても、内なる炎は再起を望んで燃え続ける。天秤座らしいと言われるけれど、調和を守るだけではもの足りない、積極性の必要性がここでも示されています。

太陽アスペクト


太陽は11ハウス
希望を抱いている太陽でありたいですね。

真向かいにある土星海王星が、夢大き人生を促してはきても現実の厳しさがいつもセットで萎え気味です。そんな宇宙エネルギーの中、水瓶座冥王星は、信念を持つ者に対しては根底から支えてくれる配置となるでしょう。

またパートナーありきの天秤座から別角度から観察してみましょう。

対抗サインの牡羊座サビアンをみてると「風になびくリボンのついた大きな帽子」リボンは情報を受けるアンテナ、東は新しい知識の入り口。つまり「世界からやってくる新しい情報をいち早くキャッチしようとする姿勢」です。

これも3ハウスの冥王星水瓶座とリンクしています。未来を切り開くための「知」の必要性を二重に説いているようで、強い意志や根性、努力だけで乗り越える時代は終わりましたので「知」でスマートに、そして賢く生きていきたものですね。

チャートルーラー
火星


月と太陽の詠みですでに現れていました「火星」の重要性。それを裏付けるかのように、上弦月のチャートルーラーも火星です。

火星サビアンは「大きな岩場の海岸」波がどれだけ押し寄せても岩は動じない。ここには「感情や情熱では動かせない現実」「因縁として阻むもの」の象徴があります。

恋愛で例えると、どんなに二人の愛が強くても、社会的制約や伝統によって阻まれる――そうした「打破できない現実」と向き合わされるのでが、しかし、この壁を経験することで、私たちは強靱な精神を育てていく。蠍座らしい「破壊と再生」の入り口に立たされる配置といえるでしょう。

山羊座上弦月まとめ


9/22はタブル乙女座新月でした。
翌日の23日には秋分を迎え、宇宙エネルギーと呼応しながら生きているならば、大きな切り替えを感じたと思います。

タブル乙女座新月から上弦月を迎えた今、反復量で新月の種を掴んだなら、芽を出すのが上弦月です。その芽は月のサビアンを示すように、自分では閉鎖的にしか感じていなかった自分の住まう土地で、従順に収まることで幸せを感じとります。

一方で天秤座の太陽は、失われたものがあっても燃え続ける暖炉の火のように、「再起の意志」を絶やさないことを促します。

その火は12ハウス。蠍座の火星が水の信仰の中で燃やし続けます。情熱だけでは打ち破れない現実を突きつけてくる土星海王星。そこで鍛えられた精神力こそが未来を切り開く鍵だと告げているのでした。

精神力の持ちえないかぎり、どれほどの「知」を持っていたとしても実現不可能で、また逆に強い精神力を持っていたとしても「知」を持っていないと選択肢やタイミングを見間違えます。人生ゲームをクリアしていくには、必殺アイテムはたくさん所持していた方が良いに決まってますね。


それでは豊な上弦月をお迎えください。
次回は10/7秋の満月に!







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