本日がお誕生日の方
おめでとうございます。
10/7牡羊座満月をお届けします。


毛布を編むインディアン


牡羊座の月サビアンは
「毛布を編むインディアン」

前の体験によって「蛇を退ける男」として現れた混乱の蛇は、次に「毛布を編む糸」へと変わります。縛りつける関係性でしかなかった蛇は、毛布を編むための素材へと転化し「地道に織り込む力」へと変えるのです。(変容) 

他者や状況と切っても切れない結びつきを否定しないで、自らの目的へと活かす決意が示されテーマは「持久力」。月が示す瞬間の気ままな感情ではなく、毛布を編む根気、編み続ける粘り強さが必要とされるのです。

月のアスペクト


太陽以外のメジャーアスペクトでタイトな関与はありません。(満月は太陽とのオポジション)

ハウスは3.9ハウス
言った言わないでヒートアップしやすい関係性なら、一つの大きな区切りを迎えることになります。真実の解明、どちらが正しい、間違っているの論争を繰り返すほど、価値観の相違だけが浮き彫りになり、勝ち負け競争に発展していくのが3.9ハウスのよろしくない現れ方です。人によっては、裁判に持ち込むという場合もあるでしょう。

満月に対して、アングルのASCとDSCがタイトにスクエア。

私とあなたの関係性、自力と他力、自分を守ろうとするエゴと、素直に愛されたい思いとの葛藤が生まれやすい配置です。建設的な3.9ハウスだと知識の獲得となりますが、これまでの蛇が邪魔をするために、独りでも封を編み上げる持久力が必要になります。

話せば話すほど違いが浮き彫りになるのが3.9ハウスで、ここに宗教や思想が絡んでいれば良からぬ方向にしか転がっていきません。また私たちは、第三者に説明するとき、自分に不利になる話はしないものです。

そんな守りの力を配慮した上で広い視野を持ち、柔軟な知性によって捉えた理想(9ハウス)が、日常生活(3ハウス)で実践される、という循環を生み出していきたいものです。

環状の道


太陽サビアン「環状の道」

道は直線ではなく、うねりながら回り込む「環状の道」。一気に答えへと辿り着くのではなく、目覚めと眠りのサイクルの中で、少しずつ熟していく知恵を象徴します。即効的な集中や、突発的なひらめきよりも、規則的で穏やかな生活リズムの中でこそ、真の知識と安定が育つ。他者との調和を通じて、長期的な成果を築く時間の感覚を求める度数です。

太陽は月と同じく、アングルのASCとDSCがタイトにスクエア。

今回の満月によって、人間関係も仕事も居場所の全てを再確認するエネルギーが満ち溢れます。他力だけを使って手に入れたものは失うことになるだろうし、自力で手に入れたものであっても他者を排除してきたなら、侘しい満月を見上げるのかもしれません。

真の愛の関係、真の知識探究者は、前回の上弦月によって固めた強い意志の力と持久力を誓うのであれば、秋の実りを静かに確認することになるでしょう。

チャートルーラー


今回の満月のチャートルーラーは土星。魚座で逆行し、2ハウスに位置し、曖昧になっているものを形にする力を示します。

ただ、魚座と土星、隣にいる海王星とは非常に相性が悪いため、一筋縄ではいかないし、良き兆候が見えたとしても1年間は安心できません。

また土星逆行は過去の習慣や古い価値観を徹底的に問い直させます。収入や生活基盤の見直しも含まれていて、人によっては長年勤めてきた仕事を辞める決意を固める人もいるでしょう。精神性においては「自分は何を持って生きるのか」という本質的な問いも迫られるでしょう。

もし、同じ場面で行き詰まっているのなら根本化改革が示されているし、今だけのことなら、過去のどこかでボタンを掛け違えていたか、自分の区別、判断の仕方が間違っていた結果となります。過去から原因を探り、毛布を編むようにコツコツ積み上げる日常の小さな選択が、未来の人生財産となることを示しています。

中秋の名月まとめ


今年の牡羊座満月は「中秋の名月」にも重なりますね。古来より日本では、月は「稔りの象徴」であり、編む・織る・紡ぐといった営みと深く結びつけられてきました。

「毛布を編むインディアン」の月と「環状の道」の太陽は、自然と人間のリズムを重ね直す夜だとしたら、単なる満月ではなく、自分の魂に沿ったリズムを取り戻す時と解釈できるでしょう。手仕事に勤しんだり、読書したりとアナログ生活に傾くことで、何かを新たに「知る」旅に出られるのかもしれません。


箇条書きにするとしたら下記です。

・焦らずに編み続けること
(牡羊座の月)

・規則的なリズムの中で、無意識と協調すること(天秤座太陽)

・真の価値を問い直すこと」
(2ハウス土星)

即答ではなく一つのことを問い続ける学びの姿勢。目の前の日常と、人生を眺める大きな視野という二つの目を持ち、その中での繰り返しの歩み 。その営みの中で、私たちの人生の縦糸と横糸は織り上げられていくのではないでしょうか。

それでは豊な満月をお迎えください。
次回は14蟹座の下弦月に!



Instagram