本日がお誕生日の方
おめでとうございます。
7/18牡羊座下弦月をお届けします。

持ちきれないほどの
贈り物を所有する男
月のサビアン「持ちきれないほどの贈り物を所有する男」自分でもどうしてこれをしているのかわからない、牡羊座特有の過剰な行動性。双子座の好奇心旺盛さとは違う、突き動かされて訳のわからない感じ。これが牡羊座の直感です。さまざまな刺激に触れ、挙動不審とも言える動きを繰り返しながら、自分の道を探そうとしている度数です。
この月は、キロンと共に8ハウス
これは感情の底に沈んだ「喪失感の記憶」を再起動させるような配置です。「母」という存在が象徴する無条件の受容は、幻想でしかないのにも関わらず、未だそれに縛られている大人の私たち。母親からの愛を十分に受け取れなかったことを「心の傷」とする者は、自分を受け入れるというシンプルな営みすら、途方もない試練に変えてしまうでしょう。
この心の傾向を持つなら、他者と深く関わりたくても、踏み込むことで壊れる怖さを感じたり、また他者に受け入れられていても拒否する傾向が強いでしょう。
海王星・土星と7ハウスの現実
7ハウス土星・海王星
対人関係において夢と現実のギャップを感じる時です。
心の痛みを誰かに投影すれば、相手にずかりたくもなり、言葉のどこに真実があるのか見えなくなります。逆行中の海王星は、これまで信じていたものの虚像を剥がしにもくるため「こんなはずじゃなかった」といった、土星が現実の壁をつきつけてくることがあるでしょう。
海王星逆行中
信じるものを問われている最中であるため、「失うこと」や「裏切られること」への恐ればかりが強くなるのであれば、月のサビアンが示す「持ちきれないほどの贈り物を所有する男」にはなれません。
自分を癒すことばかりに翻弄されている間は、自分の道を見つけるずっと以前の、プロセスにあるのが「癒し」だということにすら気づけず、永遠に弱き者として、人生を受動のまま過ごすことになるでしょう。
豪華さに満足と幸せを感じ
長机の上で読書をしている人々
太陽サビアン
「豪華さに満足と幸せを感じ、長机の上で読書をしている人々」
これは人類の叡智や記憶に触れることで、自己の創造性を育てていく度数。豪華さに満足と幸せを感じ、と記されているように、ゆとりある暮らしの中での読書時間、伝統や古い書物などがこれからの助けになる事が示されています。
太陽は10ハウス終わり
そろそろ蟹座も後半に差しかかり、獅子座への準備が始まります。ハウスも11ハウスの未来をのぞいている状態です。太陽は古い書物の中に、人々の言葉の中に、静かに灯る「自分の核」を見つけにいくのですが、蟹座はルーツであり、記憶でもあるので、過去の人たちが残した言葉や体験から探そうとするのです。
冥王星はとオポジションですが、サイン違いなので、まだはっきりとした世界観は見つかってはいません。獅子座新月を前に、大まかなカテゴリーは決まっていく、そんな感じでしょうか。
チャートルーラー
牡羊座下弦月では「獅子座水星」になります。
水星は金星とセクスタイル
獅子座の水星はなかなか頑固で持論を変えませんが、金星の愛と双子座の柔軟性が加われば、少しずつ頑なな主張もほぐれ、視界も広がっていくでしょう。
水星は18日から逆行に入るため、自分が演じてきた「強い私」と、誰にも見せたくない「脆い私」のギャップが、言葉として浮かび上がってきます。見せたい自分と本当の自分の差異が浮き彫りになり、過去の発言を訂正しない限り、自分の中での分裂感がますます強くなるでしょう。
過去の発言や過去の選択を、もう一度、「今の私」で語り直し、練り直す必要があります。それをしないかぎり、自分の中の分裂は埋まることはないでしょう。
牡羊座下弦月まとめ
「持ちきれないほどの贈り物を抱えている」のは、私たちが宇宙の子供だからですが「宇宙にお任せ」の受け身が前提にないと、ギフトに気づくことはありません。思考して、損得勘定で物事を指し図り、時短を狙っていては、到底気づけないし、牡羊座の示す直感に突き動かされることもないでしょう。
今回は下弦月ということもあり、ナーバスに内面に向かう時でもありますが、痛みを癒すだけで終わっては、いつまでたっても拗ねた子供のまま。その痛み消えないなら、抱えたまま、自分の道を創っていく勇気を持ち私の太陽を生きないと。贈り物を抱えているのが男であるように、能動的でない限りギフトは受け取れないのです。
過去の喪失を、知性と感性で意味づけること
それがこの下弦月の大切なテーマです。
それでは豊な牡羊座下弦月をお迎えください。
次回は7/25獅子座新月に🖐️
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