本日がお誕生日の方
おめでとうございます。
10/14蟹座下弦月をお届けします。

歌っている主役女性歌手


月のサビアン
「歌っている主役女性歌手」

蟹座というサインの共感力・包容力が最も豊かに成熟するピーク度数です。蟹座の感情共同作業を、オペラで考えてみると、各自がそれぞれの役割に没入し、激しい練習量をこなしながら凄まじい集中力と野心を発揮することで、主役女性歌手のボジションを掴めるか。そんなチャレンジを示しますが、ピーク度数ゆえに行き過ぎも示します。

月のアスペクト


月は11ハウスで木星と合

意欲や集中力、激しい練習に野心を発揮する、というよりは、のんびりムードの蟹座の月。心で繋がりたくても「守られたい」「共感されたい」と、日々の世話を焼くだけでは繋がりとはならない模様です。11ハウスは自立が大前提。共同体に参加するにも、まず自立してから。感情的な絆も大事だけれど、強い志を持ち自身の人生を歩まない限りは、他者と夢や希望、理想を共有することはできないでしょう。

乙女座金星と
逆行中の魚座土星とオポジション

感情のコントロールや愛の表現、対人関係において理想と現実のせめぎ合いを示します。自分の気持ちよりも現実的な調整能力が必要とされ「なぁなぁに済ませない」ことが大事。無償の愛なのか、依存なのか、それとも逃避なのかと「この関わりは私を成長させているのか」と、過去からも問われているよう。

同じ場面になんども行き当たっているならば、相手に求める前に抑圧してきた「何か」を自分の中で気づくべきでしょう。

海岸の群集


太陽サビアン「海岸の群集」

海はすべてを受け入れる巨大な母。夕焼け時に集まる人々は、国籍も思想も年齢も超えて、同じ水平線を見つめます。

この度数の天秤座は、あらゆる他者を受け入れることができる開放性を示すと同時に、寛容さが時として自他の境界を曖昧にし、危うい関係性に引き摺り込まれたり、またわざわざと難しい相手と付き合うこともあります。

太陽のアスペクト


太陽は2ハウス
人生の価値づけが問われる配置。

「自分がこの人生でどう輝いて生きるか」「自分という存在をどう社会に表現するか」この問いの答えを見つけるには、ハッキリと見える形で実績を得るしかありません。(経済活動も含む)

太陽は木星とスクエア
同じ失敗をくり返しても反省なく「まぁいっか」と、いとも簡単に締め括れるのなら、それは誰かの加護の元で生きているからで、人生の価値づけも借り物でしかないはずです。失敗をすることは当然だし、恥じる必要は全くないけれど、日々の暮らしの中で自尊を育てられる生き方をしない限り、他者を敬うこともできないのではないでしょうか。

木星は、人間としての「良識」も示しします。一人前の大人としての感性をこれまでどのように育ててきたか、そんなところもこの下弦月で振り返ってみてください。

チャートルーラー


今回の蟹座下弦月では
蠍座水星になります。

水星は火星と合
思考と行動、意志の一致を示します。深い洞察力による、静かな燃える知性。

これには月のサビアン「歌っている主役女性歌手」のように、意欲や集中力、激しい練習に野心などを発揮する力無しでは不可能です。

蟹座下弦月めぐる私的考察


人は誰もが、自分の人生という舞台で「主役」を演じています。

今回は私の住まう場所、所属する場での共同体で、どれだけ本気で集中して生きてきたかを問われている様子。何も素晴らしいボジションを獲得するための根性論ではなく、すでに存在するいくつかの役割の中でより頂点的なものに、私は近づこうとしたか否かです。

オペラ歌手の声が本物の歌になるのは、他人の拍手を求めなくなったときだと私は思います。誰かの期待に応えるための努力や集中力ではなく、自らの意思で「この声を響かせたい」と思えた瞬間、それが魂の歌となり、他者の心に強く響き渡るものではないでしょうか。

迎合でも孤立でもない、自分の中心で世界と調和する強さ。それに共感して、自然と集まる同じ志を持つ仲間。それこそが成熟した共感であり、 互いの人間の本質を響き合いわせながらの共存スタイル。風の時代らしい11ハウス、心の置き方。

下弦の月は、ひとつのサイクルの「お別れ」と「統合」の時です。
ここで描かれる物語は、まるで幕が降りる前の舞台のように「私は主役を全力で全うできたんだろうか」これまでのさまざまな役割の人格がぶつかりあいによって「未来を一緒に夢見れる仲間と繋がれているんだろうか」です。

それでは豊かな下弦月をお過ごしください。(前回の満月からの続きで振り返りを)

次回は10/21天秤座新月に!





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