6/7初版、第5章の追記です。
本著ではページ数により詳細を書けなかったので、ブログや講座でお伝えしていきます。

ネイタル読み、アスペクト編
今回はオポジションからの考察もろもろです。

金星天王星オポジション


金星はASCルーラー、自我が天王星とオポジション
オポジションには必ずターゲットがいます。

若い金星側に立つと、魚座で無秩序な金星感覚によって社会からはみ出したタイプに惹かれ、天王星側に立つなら「人生55歳から」「私の太陽を生きよう」と金星女子に向けた意識改革でしょう。

もう一つのオポジションは水星力とドラゴンヘッド。

ドラゴンヘッドはの宇宙の臍、もしくはもう一つの目には見えない月(ご縁)として詠んでいます。ICから汲み上げた感覚を言葉に変換し、それを目には見えない月(大衆)に向かって綴る。MC蟹座=月。日々繰り返し続けることで、社会の肩書きやポジションに繋がる、です。

ドラゴンヘッドの反対には必ずテイルがあるので、水星はテイルとコンジャンクションにもなります。水星力は山羊座で、小学生の頃から大人びた子供で寡黙でした。今でも話すのは得意ではなく仕事だから頑張って話しています。ヘッドが今世、ティルが過去世だとすれば寡黙なままいては、過去世でやり残したことを実行できないことになります。この取り組みタイミングは、セッションから講座に切り替えることで転機を迎えました。

ドラゴンヘッドとテイル考察


ヘッドとテイル、この感受点に対しては諸説ありますが、私の体験として書きます。

以前はセッションだけで疲れていました。話すと疲れるのです。ずっと貝のように口を閉ざしていたのだけれどティルと合ならば、これは過去のままの私にあぐらをかいていることになります。貝のように口を閉ざした自分だけの精神世界はとても崇高なのに、言葉にしてしまうと陳腐になってしまうあのギャップを味わいたくなかったのもあります。理想と現実のギャップ、学びと現場での乖離。その頃は実践占星術とうたっていたので、実践しないと何も伝えられなくなってしまう。仕事もステップアップしたいと考えていたので、講座を始めることにしました。

天体のルーラーを追いかける技法のディスポジターでは長いループを取るために、決断して実行に移すまで2年かかりました。実は、全てにおいて遠回り人生です。見たままを事実とされる方は、私のことをアクティブなタイプと見られているようですが、全てにおいてグタグダで逃げたい、避けたい、面倒くさいという怠惰さが常にあります。ただこの快楽に身を委ねてしまうと、再び動くまでに相当な時間を要することはわかっているので常に自分を追い込んでいます。でないと人並みにタスクをこなせないのです。

講座を始めるにもテキストを作らねばならないので、自我が金星魚座の私にとっては理路整然と順番通りにまとめて書き進めていく作業は、当時拷問でしかありませんでしたので、乙女座マジョリティの友人にヘルプを出してお手伝いしてもらいました。ヘルプはしてもらっても主は私、自分で全て考えて組み立て、決めていかねばなりません。そんな私が本を書けるようにまでなったのは、このドラゴンヘッドとテイルの過去世から続く人生ドリルを終えたから?

ドラゴンヘッドとテイル
目には見えないもう一つの月の夢見に留まることなく月の抑圧からの解放に努めるしかありませんでした。

誰でも最初の一歩は辛いように、嫌で避けたいという感情しか湧いて来ませんでした。過去世や今世といったところで何の根拠もなく、ただ信じるしかない。その成果というのもやってみないとわからない。これが抑圧の奥にある可能性というものではないでしょうか。自分にとって不穏な不快さをもたらす何か、月の奥にある何かを越えれば、冥界の入り口のドアのようなものが開いて古い記憶を通して通じる道が敷かれ、現世に反映されるのかもしれないと。

ゼロからプライス1へ


ドラゴンヘッドやテイルをロマンチック溢れる神秘的な捉え方をしたり、心の傷こそが私の聖域で感受性の強さを純粋性とし、最も大切に扱かおうとするやり方は好みではありません。

むしろ軽蔑してしまうところがあるのは金星天王星の天邪鬼さかもしれませんが、癒しや悲しみに寄り添う行為は、月のマイナス要因をゼロに持っていく効果はあっても、ゼロから1に持っていく力にはならない気がします。心の傷など誰にでもあるのだからフォーカスして留まるより、傷ついたままでも1に持っていける自力に励み続け、それが現実になった時には傷も悲しも同時に消えてしまうものでしょう。これが私の体験でした。

この世を生きていくのは、魂の進化成長という目的があり、人生の大部分が今の自分を超えていこうとするチャレンジあり、時々、息継ぎにと、他者と分かち合える幸せなご褒美の瞬間があるのだと思います。私の場合は、水星を通して行なった、そして現在も行っているということになります。

月の飼い慣らし


ドラゴンヘッドからの続きで月の考察を少し。
占星術では、月は犬、金星は猫です。

犬は人間と同じ生活リズムで暮らすように、飼い慣らす必要があります。自分の月を放し飼いにしていては、無知さがもたらす好き嫌いの判断基準しか持てず、過去に囚われ続けては眠ってみる夢に不安を覚え、不安定なままに過ごすことになります。飼い慣らすことができれば無意識の動きを知り、同じ場面を見ていても再解釈ができたりと(気づきによる新世界)月の私生活において多彩さが生まれるでしょう。

月は衛星が故に太陽と同じく、自分で意識して捉えなければならないのです。この月と太陽が人生の二本柱となるのだから、月を調教して飼い慣らし、太陽は人生目的という指標を持ち続けないと、どこに向かっているのか、今どこにいるかもわからない人生迷子になります。

ちなみに金星は、自分本位な喜び、快楽です。

猫は気ままだからこそ可愛い、愛される価値があるように、月のリズムに同調することも共有することもありません。私たちの中には、この月と金星が同居していて、月を飼い慣らし、金星を通して自分に喜びを与えることで自己愛が生まれますが、ベースとなる月は太陽に並ぶくらいとても重要です。

なぜなら私たちの人生を邪魔してくるのは、他人でも運命でもなく私の月だからです。気分に支配されていては、太陽を生きれないのです。

私の太陽をサポートしてくれる月を飼育し、ドラゴンヘッドとテイル(太陽と月の交点)を利用して、記憶を通じて未来の扉を開いていきましょう。

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