本日がお誕生日の方
おめでとうございます。
6/11射手座満月をお届けします。

借りた眼鏡をかけている子供と犬


月のサビアン「借りた眼鏡をかけている子供と犬」
不釣り合いな知識や価値観を、無理にかぶせられて世界を見ようとする姿です。今、私たちはこの借り物の眼鏡を外す勇気を問われているのか、それともこれまでになかった眼鏡をかけるために、背伸びが必要なのか、そのどちらなのでしょう。

月は占星術ルールでは2ハウス
財政的な保護と生活の安定を求める月は、9ハウス火星トライン。学びと社会参加の領域にあって、背伸びしてでも知ることを促しています。

政治、経済、生活の安全保障。
これまで政治に無関心だった人も、物価高騰に伴い食卓から考えざる得ない状況になっています。「難しすぎてわからない」だと、ただ怒るか、無関心さに加速していくかで、それだと9ハウスが示す集団を相手に考える思考力が育つことはなく、結果的に何かに支配されたままに生きていくことになるでしょう。関係性の意義や意味について理解ができるようにならない限り、人生に自由がもたらされることはありません。

またSNSで自分の好きを発信していただけなのに、ある日突然アカウント乗っ取りされるなどの被害も爆増しています。月のブライベート、個人の範疇だけで考えるのではなく、安心して生きるための装備の一つとして、知識を蓄えておくべきでしょう。

労働者のデモ


太陽のサビアン「労働者のデモ」
双子座の脳内で考えていることを声に出し、要求している状態です。

太陽は占星術ルールで8ハウス
個々の自立力は弱くとも、集まれば力強いパワーになります。8ハウスにある太陽は、過去からの継承、家族や共同体、歴史の感情まで背負っています。今、社会で感じる違和感、暮らしの不安、そして未来への怒り。そのどれもが、語られなければ「なかったこと」になってしまう。

太陽は9ハウス火星セクスタイル
開かれる人生歩目指して、私たちは何を次世代にバトンしていくのでしょうか。

チャートルーラー


今回の満月図では、冥王星と火星です。

水瓶座の冥王星を集合無意識として詠めば、中央集権の構造が崩れ、ネットワーク型の社会へと向かう中、個々が自分の立ち位置を探さなくてはならない時代になりました。ひとりひとりが社会の矛盾に対して「個」として目覚める力が高まる一方で、水面下では孤立や過激な反乱、サイバー的な暴力性もに爆増中です。

もう一方の獅子座火星からは、個人の動きとして詠めば、自己信念に基づいて社会へと(9ハウス)働きかけていくエネルギーが示されています。この個々の動きが、冥王星の大改革の力へと集約されていくことになるのですが、信念を持てないのであれば、怒りから目覚めるのが最も目的を見つけやすく、また本能的でしょう。

怒りが湧くのは、そこに「守りたいもの」があるから。迷いや孤独の奥にある本音を見つめたとき、ようやく私たちは、借り物ではない自分の眼で未来を見つめられるようになるのかもしれません。

射手座満月まとめ


牡羊座土星に海王星
社会は混沌としながらも、決定事項は目まぐるしいほど速く、見通しは不透明。そんな時代だからこそ、大人の女性には「借りた眼鏡」を外す力が必要です。

誰かの言葉ではなく自分へ問い続け
誰かの価値ではなく自分が決定した選択で
誰かの視点ではなく自分の眼鏡で観る。

9ハウスの世界は社会生活のなかで個々の生き方が大きく関与している場所なために、自由で理想的で、壮大なゆえにカオスです。ここでは、抽象的な意義を抽出しなければならないので、自分なりの人生の物語が必要で、飛躍的な思想は通じても神秘主義は弾かれます。常識の範疇でなければ機能しません。

自由を望むなら、無理をしてでも不釣り合いでしかない知識取得に励むしかなく、これは双子座新月から5/27から始まった、9ハウスの意気込みがこの満月で満ちいくのでした。

むずかしくても学ぶ
豊な満月をお迎えください。
次回は6/19魚座下弦月に

新たな未来を創造するマインドリセットは、ほぼ日更新のアグニベースに綴っています。
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