本日がお誕生日の方
おめでとうございます!

9/3日乙女座新月をお届けします。

乙女座新月


サビアンは「ベールをはずされた花嫁」

隠された真実を明らかにするための一貫した集中力を示します。曖昧さを嫌う乙女座は、徹底的な分析と緻密な計画によって隠されたものへの探究を続けますが、花嫁が示すのは、自分の意志を対象物に浸透させていく(11)1+1の陰陽関係も示します。

土星オポジション

このコンビネーションは、まるで忠犬ハチ公が示すような忠実さと義務感に満ちた関係性を想像させます。オポジションは必ずターゲットがいます。そして土星は、社会や両親を示すように、両親から受け継いだ行動パターン、社会的な期待に無意識に従っている自分に気づくための新月となるでしょう。

土星は社会の規律を守り余計なものはカットし、簡素に暮らす平均的な状態を示しますが、無駄がないため潤いはありません。安全ではあるけれど、心の自由度は低いのです。また10ハウスが示すのは、仕事や母や妻といった肩書きを通して、土星を捉え直すことが促されているでしょう。

土星が象徴する規律の力


私たちは隠されているものほど神秘的に感じて
心奪われることが多々あります。

これに魅了される理由は様々で、理解しがたい異性に惹かれる人もいれば、新しい仕事のスタイルを追求する人、自分自身の深層心理に興味を抱く人もいるでしょう。しかし、こうした探求の背後には、私たちがこの世界をどのように理解し、決定しているかという、太陽(父)と月(母)に対する深い関係性が隠されています。その理由は、生まれて初めて出会ったのが太陽(父)と月(母)であり、それは人間関係のはじりであり、社会性の始まりであり、また両親によって人生レールが引かれたはじまりです。

私たちは自分の人生を自由に選択してきたと思いがちですが、実際には親の年収によって受ける教育は変わるし、育った環境によって日々使う言葉や食べ物まで違ってきます。これによって形成される感情や意識。取り立てて深い印象の残る辛い体験をしていなければ、両親に対して特別な感情を抱くことは少ないかもしれませんが、それでも私たちが良しとしている規律や価値観が、本当に自分で決めたものなのか、それとも無意識のうちに親のパターンをそのまま受け継いでいるのかを問い直す必要があります。

土星は社会において安全対策として機能するため、疑問を抱かせることなく従わせる力を持ち、規律を守ることで、自分が「正しい場所」にいるという確信と安心感が得られるため、本来の自分を見失わせ、結局は心の自由度のない世界に閉じ込められてしまうのです。

チャートルーラー


乙女座の新月図におけるチャートルーラーは
強力な変革の象徴である冥王星です。

冥王星は現在、山羊座の最終度数に位置し、11月には水瓶座へと進行していきます。これにより、もう二度と山羊座に戻ることはなく、本格的な「風の時代」が到来することを示唆しています。これまでの土の時代に築かれた社会構造や権力基盤が大きく揺らぎ、まったく新しい形での再構築が必要とされる風の時代。

山羊座における冥王星は、長い間、社会的な成功や権力を支えてきた絶対性を象徴していました。しかし、冥王星が水瓶座へと移行することで、これまでの成功モデルや権力構造は過去のものとなり、情報も一般に多く出回るようになったため、上から一方的に下される意向、もはや通用しない時代がすでに訪れています。

特に、土の時代に大きな成果を上げてきた人々や組織は、これまでの自分を一新しなければ、「過去の人」として扱われてしまう危機にすでに直面しているでしょう。先月の成功が今月も続くとは限らない、急激な変化の波が大企業にも押し寄せる激動時代と予想されます。

そんな中で、あなたはどんな土星規律を持ち、社会に存続していくのでしょうか。

土星は、これからの自分にとっても「正しい場所」を見つけるための重要なガイドラインとなることには変わりありません。ただ今後は、二極化がさらに進むため、個人の生き方や価値観がより強く問われることになります。一人勝ちの時代は終わりました。社会とどのように繋がり、みんなの意識とどう共鳴しながら生きていくのかが、ますます重要なテーマとなっていくのです。

乙女座新月まとめ


新月図において、土星は両親を象徴し、私たちがどのように彼らから影響を受けてきたか、そしてその影響が今の自分にどのように反映されているのかを見つめ直す機会を与えてくれます。

もし両親が健在であるなら、これまで話すことができなかったことや聞けなかったことを問い直し、自分の本来の位置を確認し、再定義することが求められるでしょう。また、話すことができない状況であれば、仕事を通して、あるいはパートナーや子供との関係を通じて、自分の「正しさ」を問うべきでしょう。

土星の解釈そのものも今、大きな変革の時を迎えています。これまでの「制限」という単純な解釈だけでは、これからの時代に適応できないのです。

さらに、冥王星が水星と火星にインコンジャンクト(150度)のアスペクトを形成していることから、社会へのアプローチ法や(火星)思考(水星)の在り方に調整が必要となります。この調整は、個人の問題に留まらず、社会全体が直面している課題でもあります。

インコンジャンクトが示すのは、サビアンシンボルが語るように、一貫した集中力を持って日常生活での些細な観察と実践を続けない限り、この調整法は見つからないだろうし、この要素も二極化の加速を担うのでしょう。

シビアな新月詠みになりましたが
乙女座らしく曖昧さを排除しました。

それでは豊かな新月をお迎えください。
次回は9/11射手座の上弦月に🖐️

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