木星は幸運の星?
木星は拡大作用をもたらす幸運の星と認識されているために、星占いでは牡羊座木星は「新しいことを始めるのに最適」と言われてたりします。
さて、それは本当でしょうか?
私が星を学び始めた頃はそのように習いましたし、現場でのリーディングにおいても、ネイタルが木星が効いている方は確かに恵まれている人が多かったです。ただ時代の移り変わりと共に観察していると、トランジット木星が単純に幸運を運ぶというよりは、情報に巻き込まれカオスになっている現象が強いような・・・
そもそも木星は射手座のルーラーで、これまでの人生体験をもとに知性を育ててきたなら人生理念や思想が生まれるものでしょう。これは、対抗サインの双子座の水星によって支えられています。
今やSNSやYouTubeから情報を得る私たちは、簡単でお手軽でスピーディーな内容を好むようになったために読解力は著しく下がり、小学校3年生にわかるくらいの文章で書かないと通じないと言われるようになりました。
さてそんな時代の中での木星の影響とは?「人生は55歳から」と推奨する私なりの木星考察です。
木星・牡羊座イングレス
1度目にイングレスしたのは22/5/11でした。
MCとコンジャンクションだっため、社会生活において新たな目標が生まれたり、拡大する体感は得られたでしょうか?
木星は社会天体でもあるため、ここで一応社会の出来事も振り返ってみましょう。
・サッカー元日本代表監督イビチャ・オシムさん死去。80歳。
・北海道・知床半島沖で観光船沈没事故
・北朝鮮が日本に向けミサイル発射
・岸田文雄首相、英国のジョンソン首相と会談
・沖縄復帰50周年式典・・・
木星とは言いがたい、よくわからない情報です。
2度目のイングレスは2022/12/20でした。
DSCに付近にあるため星占い的に読むなら「結婚「パートナーシップ」「ビジネスパートナー」に幸運、発展でしょうか。
1度目と2度目の木星イングレスを利用して幸運の波に乗るとしたら、MC木星で社会生活からの解放を目標にし、DSC木星で社会デビュー??? この短期間で可能??? 新しいことを始めたら幸運の波に乗れるのだとしたら、新しいこととはどんな選択をすればいいのでしょう?
20.30代前半までなら新しい世界もあるけれど、45歳過ぎたらリソースは火星期に培った資源しかないのだから選択も限られてきます。ネイタルホロスコープに示されていること以外は人生に起きないのだから、脳内でむやみやたらに可能性を広げたところで情報カオスになるだけでしょう。
基本的にトランジット図は社会の流れを示しているので、どのような影響を及ぼすかは個人のホロスコープに重ねてカスタマイズする必要があります。
では個人的にどのように牡羊座・木星を捉えればいいかをここから現実的に考察していきましょう。
まず木星期を知ろう
天体にはそれぞれ年齢域というものがあり、木星はおおよそ45から55歳頃を管轄しています。言い換えれば、この年齢に当てはまる方は木星の影響が働きやすくなるということですが、それは幸運作用が働くという意味ではありません。
木星の恩恵が働くのは、まだ若い社会を知らない年頃までの話。権威ある人との出会いによってサポートを得られるか否かは、ネイタルホロスコープに示されています。
木星期に入る前の中年の危機と呼ばれている42歳頃から、理想と現実のギャップを自分で埋めて人生をシフトしていく必要があります。これまでの生き方、考え方、価値観を見直し、時代の変化と共にどの波に乗って生きるか。転職や起業、親の介護に自身の病気、離婚や再婚、子供の成長に伴う子離れ、意識改革などを通して木星期に入る頃までに整える必要があります。そこからまた私たちは社会体験を通して、大人としての精神性、私個人ではなく社会全体の私たちといった社会意識を育てていく時期に入るのです 。
次に自分のネイタル木星を振り返る
自分はどのような木星を持っているのか、どのような影響を受けて、社会意識を育ててきたかを知る必要があります。理由は、天体は意識ですべて繋がっているからなのと、その容量しか受け取れないからです。
サンブルとして私
木星は牡羊座、月と共に7ハウスにあります。
社会に出でから善良な人としか出会ってません。出会う人、関わる人皆さん親切で手助けしてくれます。45歳までは、おばさんに可愛がられて美味しいものをたくさんご馳走してもらいました。(月・木星)歳の近い人、年下の人は、何かと世話を焼いてくれる人が多いのは、素の私が驚くほど無知できっと抜けていてるからでしょう。(これも月木星作用)
中年の危機の42歳、20年ぶりに妊娠出産しました。(トランジット木星2ハウス運行中)
周囲からは「おめでとう」シャワーをたくさん浴びて幸せでしたが、個人的な感情としては絶望でした。理由は島移住計画をしていて夢が絶たれたからです。そしてまた一からの子育てに気が重く受け入れるまで時間はかかりましたが、占星術を知っていたからこそ自分の運命を理解し納得できたのが木星期に入った45歳頃でした。その後、幼稚園と学校生活を通して素敵なママ友と多く出会い、未熟だった私の社会性、善意識を育ててもらい、それが後に仕事への良い影響を及ぼしたと思います。
トランジット木星作用
自分の木星作用を知った上で、トランジット木星がどのハウスに入っているかを調べます。自分はどのような影響を受ける可能性があるかを今の暮らしからと、今の社会のポジションから考えます。
木星は射手座、社会平和サインでもあるので、不貞を働いていると社会の裁きをもたらします。悪行がバレるのもトランジット木星作用の炙り出し。(悪行かどうかわからない見る角度によって事実が全く見えてこないのは海王星作用)社会貢献としての善良な働きしか、木星は応援してくれないのです。
そして45歳過ぎているなら、自分の理念を持って自分から働きかけなければなりません。その際は火のエレメントゆえに、強い意志と皆を巻き込むくらいの持論展開し(水星)未来の向かうヴィジョンを見せる力がないと単に気持ちが大きなるだけだったり、これまでにないことをやってみたい意欲が通り過ぎるだけとなるでしょう。女性特有のあるあるだと、ホルモンバランスが崩れて体が膨張するだけということも多々あります。
木星は足早に通り過ぎるので、パーソナル天体に乗った時に考えていては遅いのです。せめて1年前から計画して、運命の波に乗るようにしてくださいね。
インスタに簡潔にまとめてあります。
ご参考にしてください。
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