魂の意志を貫け獅子座満月

本日がお誕生日の方
おめでとうございます!
2/12獅子座満月をお届けします。

砂漠を横切るラクダ

満月サビアン「砂漠を横切るラクダ」
目的を持つ者はどれほど過酷な環境でも歩みを止めない

ラクダは極限の乾燥地帯でも、水無しで１日100km以上を歩き、40度までは汗をかかない特徴を持ちます。何の援助もない過酷な環境下、自身の意思を見失うことなく、他のことに振り回されない力。これはタロットカードで例えると、2番の「女教皇」です。宇宙の叡智を下す巫女のような精神性も示します。

今回の獅子座の満月は、"本当に貫くべき信念とは何か" が満ちる時。外部の環境に振り回されず、自らの魂の意志を貫けるのか——それが今、問われているのです。

心の中に思考がある月・水星

10ハウスに位置する月は、太陽とコンバスト
水星とはオポジションを形成。

これは、心の中に水星がある状態で
考え続ける感情思考を表しています。

表向きは他者との関係や社会的な役割に向き合っているように見えても、実際には"自己" の内側で迷い続けている状態で、結局は自分のことにしか集中していない月・水星。人生改革や、自立を目指してはいても、砂漠を横断するほどのストイックさはなく、心理的な援助を誰無自覚に求め続けるのかもしれません。

さらに7ハウスの天王星が
環境との関わりに揺さぶりをかけています。

人との関係を超え、新たな世界に踏み出したいという願望と、馴染みある環境に留まりたい安心感。その狭間で葛藤する状況です。前回の牡牛座上弦月のに示されていた、他者との境界線を超える、超えないにしても、自分に刺激を与えてくれる存在を求めることには代わりなく、身近な環境にずるずると支配されやすいでしょう。

右の羽が
より完全に形成されている蝶

太陽サビアン「右の羽がより完全に形成されている蝶」
蝶は魂soul、右の羽は理性を示し、魂にまで理性的な資質が浸透している様子を示します。

一般的に、理性は感情とは独立しており、表面的なコントロールに留まりがちですが、この水瓶座25度では、理性が感情を拒絶するのではなく、自然な形で感情と調和しながら、冷静で揺るぎない人格が形成されている様子が描かれています。

これは水瓶座サインの旅路の中で、感情的な揺らぎや葛藤を乗り越えた結果、もはや無理なく知性と感情が統合された状態です。初めは苦しみや混乱を経験していたとしても、最終的に理性が魂レベルで定着し、深い知恵と冷静さを持つ人物へと進化するのです。

太陽は4ハウス、水星とコンバストですが、サビアンが示すように、魂にまで理性が浸透しているならば、コンバストの影響すら受けようがないでしょう。

4ハウの太陽
理性が浸透しているのであれば「魂の基盤」となり、本来の自己とつながりながら生きることで、他の人たちに基準値を与えられる存在となるのではないでしょうか。その与える影響が太陽・天王星となって現れ、他の人たちの人生改革を促すのだと思います。

チャートルーラー

今回の獅子座満月図では、冥王星です。
3ハウスだけを考察すれば
「誰も言わないことを言う」です。

「誰も言わないことを言う」行為は、時には喝采を浴び、時に孤独を生みます。「代わりに言ってくれてありがとう」となるか「そんなこと考えもしなかった」となるか。現代で例えれば、SNSを使った皇室や財務省の暴露話とかになりますね。水瓶座冥王星の時代において、個人の言葉は想像以上に大きな影響を及ぼします。一つの発言が賛同を集め、社会を動かす力になり得る一方で、批判の対象となり、その人の人生を終わらせてしまうこともあります。

冥王星は牡羊座金星とセクスタイルを形成
その発言の奥には「愛」があるのか、「未来」へと続く行為なのか、です。

発言の内容が真実かどうかということも大事ではあるけれど、その発言の奥にある見えない向こう側に、愛を問い続けることが、これからの時代を生きる私たちが決して忘れてはならないことでしょう。