6/7初版、第5章の追記です。
本著ではページ数により詳細を書けなかったので、ブログや講座でお伝えしていきます。

今回は「ソフトアスペクト」について。
(補足シリーズは転載禁止です)

トライン


トラインは、360度のホロスコープを3分割、木星と対応しているアスペクトです。

それ故にトラインは、幸運のアスペクトと言われていましたが現状維持を良し、幸運とするのは昔の健康状態がよろしくなかった時代の名残、同じであること=幸せとしてみなした時代の話でしょう。現代においても、確かに現状維持の作用としては働いています。ただし、木星の社会性が育っていないと怠惰、怠慢さ、甘えとして働くのも事実。トラインを持つなら、同じくらいの分量のハードアスペクトを持っていないと人生の路線変更はしにくいし、トラインの天体がパーソナルなら、それはとても狭い範囲での徘徊になるでしょう。

本著には、年齢域においてどのような体験があったか、どのような作用として働いたかを書きましたので、私なりのアスペクト考察を書きます。アスペクトサンプルとして、本に書いていないことを綴ります。

トラインは下記があります。
水星・天王星・冥王星
金星・海王星・MC
金星・ヘッド
火星・太陽・ASC

水星・天王星・冥王星


目には見えない意識(トラサタ)を占星術のシンボルから解釈を広げるのは、知的好奇心(水星)が躍ることであり、長期間(トラサタ)継続(トライン)することに対して苦痛を感じたことはありません。死ぬまでエンドレスに続けられる作業であり、この好奇心が枯れたこともなければ、逆にテンション高く上がったこともありません。ずっと同じエネルギー作用が働き、ずっと同じペースで現場で学び続けている仕事スタイル(水星は仕事)、この作業は今後も続いていくのでしょう。(土サイン)

トラサタが関与していることから意識の話を書きます。

象徴シンボルから、言葉を広げるアウトプット作業を誰もが難しいと感じるように、私も随分と時間がかかりましたが象徴と私たちの意識の型共鳴のようなもの、言語と意識の間にある大きな空間のようなもの、この隔たりを埋めていくのはゲームステージをクリアしているような快感が訪れます。おかしな話になりますが、それは、いつも無臭の匂いと共に訪れます。もうないな、と象徴シンボルから一つの言葉の価値観に終わりを感じます。(冥王星)完全に自分の中で終わったなとすっかり忘れた頃に「これかも! 」と新たな解釈が気づきと共にやってくる、そんな作用です。

同じアスペクトを持っている人を数人観察していますが、発想が独創的でやはり面白いです。ただ言い出すと、周囲はギョッとした驚きをもたらすよう。土星習慣に慣れている人たちからすれば、トラサタは日常破壊です。トラインはこの独創さを徐々に周囲に受けいらてもらえるようになりますが、一時的には私とあなたの違い、分離作用として働きます。(天王星)これがハードだと断絶。自閉。放った言葉は消せないし、ダメだとわかっていも頑なさによる防衛が働くように思います。(水星は内的な働き)

金星・海王星・MC・ヘッド


占星術において私の感覚(金星)に素直に従うほど、社会で共感してくれる人と繋がれました。これも上記と同じ、アップダウンなくずっと同じリズムが続いていく感じです。金星が6ハウスだからか、日々の学びスタンスが枯渇されてきた方には、遠慮しないで離れてほしいと願うのはサインが水だからでしょう。情けは無用で濁りたくない。くっつく人、離れる人と当然ありますが、学びの関係が終わってもお付き合いを続けている方がほとんどなのも、このトラインの継続力。ドラゴンヘッド・金星トラインも、金星MCトラインの補強作用、楽しいご縁の継続です。

海王星MCは、占星術を仕事にしたいと思ったのもこのアスペクトからでしょうか。私は蠍座海王星世代ですからオカルト好きです。ただこのオカルトも蠍座冥王星世代の都市伝説やホラー、ダークな犯罪心理好きではなく、超常現象的な未知なる世界に対しての興味、ユリゲラーや宜保愛子さんに震えた年代です。海王星という怪しい領域をMCの社会肩書きへと結晶化させることに対して、疑いや不安はなく「続けていれば可能」という呑気さもありました。時々は月で不安を感じても長いスパンで人生をとらえた時に「何とでもなるんじゃない」という金星海王星の綿菓子のような現実社会に適合しない、感覚のゆるさはあります。

火星・太陽・ASC


私の太陽を生きる意志と社会で人生開拓の行動力が伴った時、自分が生きている実感が初めてありました。(ASC)それまでは幽体離脱しているかのように、どの場面にいても当事者である実感皆無。「価値観なにそれ? 」といった感覚しかなく、物事の判断基準が何もありませんでした。わからないというより、そのようなものが存在しているのか理解できない無知さ。物事を指し図り、自分なりの尺度で測った内面にあるものを言葉にできる方が(愚痴や不満でも)不思議でなからなかったです。愚痴や不満が言えるのも、自分なりの考えがないと言えないのですから。

セクスタイル


セクスタイルとは、360度のホロスコープを6分割、金星が対応しているアスペクトです。

セクスタイルは下記があります。
月・土星
水星・金星
天王星・冥王星・MC
ヘッド・天王星・冥王星

月・土星


本に書いていたように、幼少期は祖母と二人暮らしでした。

音のない静寂さ、掃除の行き届いた部屋、気まぐれで買い足すことのない日常雑貨のない部屋で過ごしましたので、物が溢れた空間は窒息しそうになります。何事も減らすと呼吸が楽になり、増やすと乱雑で雑多になっていくようで呼吸もしづらく落ち着かなくなります。成果や結果、経験重視、無意味に遊べない年寄り気質ですが、金星が対応しているアスペクトなので制限イコール娯楽。地味で質素なほど喜びを感じてしまうところがあります。

水星・金星
天王星・冥王星・MC


この天体アスペクトにおいては、努力しか浮かびません。

この努力も、苦しみではなく二人三脚の楽しい努力です。すいせいせ金星は、太陽の質向上のために、天冥MCは仕事のために長い道のりを楽しみながら歩いてきた感覚。トラインでは呑気、セクスタイルは、リズムをとって動くような作用でしょう。リズムをとって動かし続けているから楽しいのか、それともリズムをとるから楽しく続けられるのか、どちらが先かはわかりませんがソフトアスペクトの作用としてはトラインよりも、セクスタイルの方が内的喜びを感じられるのかもしれません。(金星対応)トラインは遠くて、私だけのものじゃない感じがします。

ヘッド・天王星・冥王星


この年代の人、誕生日が近い人なら誰もが持つコンビネーションです。乙女座天冥世代からすると、仕事を通して生まれたグループ関係が人生において一番印象に残るのかも。友人と仕事関係を分けられない年代なのかもしれません。

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